文系DXスタジオ AMUのDXスタートアッププランは「業者に丸投げして、結局誰も使わなくなるシステム」を作るものではありません。 優秀なAI(Gemini)や使い慣れたWord、スマホで動くLINEを使い、 「自社で情報発信をコントロールする力」を身につけていただく伴走型インハウス支援モデルです。
「お客様の声を載せているけれど、なんだか見栄えが悪くて、ただの箇条書きになってしまう」 「せっかく良い感想をいただいたのに、誰も見てくれていない気がする」
販促物において、第三者の客観的な評価である「お客様の声」は、どんなプロのコピーよりも信頼度が高い最強の営業ツールです。しかし、ただ感想を並べるだけでは、読者は「都合の良い宣伝」としてスルーしてしまいます。
今回は、Wordの機能を駆使して、読者の目を止め、信頼度を爆上げする「お客様の声」の編集・レイアウト術を解説します。
1. 「誰が」を具体化し、信頼性を担保する
感想が「匿名の声」である限り、その信頼性は半減します。可能な限り、お客様の「属性」を添えてください。
記載すべき項目: お名前(イニシャルでも可)、年代、職業、居住地、利用回数など。
レイアウト: 氏名や属性情報を太字にするか、少し色を変えて目立たせます。これだけで「実在する人物のリアルな感想」という説得力が加わります。
2. 「見出し」で感情を要約する
お客様が書いた長文の感想をそのまま載せても、読者は全てを読みません。編集者として、お客様の感想から「最も刺さる一行」を抽出し、見出しとして大きく掲げてください。
Before: 「スタッフの方がとても親切で、初めてでも安心して利用できました。また来ます!」
After: 「『初めてでも安心』。プロの対応に、迷わずリピートを決めました。」
このように、感想の要点を「見出し」として強調するだけで、流し読みをする読者の目も思わず止まります。
3. Wordの図形機能を使い「吹き出し」で視覚化する
単なるテキストの羅列ではなく、視覚的に「これは声ですよ」と強調する工夫が必要です。
吹き出し図形の活用: 挿入タブの「図形」から「吹き出し」を選び、その中にテキストを配置します。余白を広めに取り、文字を少し小さめに配置すると、余白の美しさから「上品さ・信頼感」が漂います。
枠線の工夫: 全体を見出しや囲み枠で囲む際、Wordの「枠線のスタイル」で、少し角を丸くしたり、薄いグレーの背景色を敷いたりして、他の文章とは明らかに違う「浮き出た感じ」を作ってください。
4. 「写真」とのセットが最強
お客様のお顔写真が掲載できればベストですが、難しい場合は「お客様が商品を使っている様子」や「商品の使用後写真」を必ず添えてください。
配置の法則: 「感想文」と「写真」をセットでグループ化(近接)させ、一つのボックスとしてレイアウトします。読者は写真に目を奪われ、その横にある感想文を自然と読み始めるという「視線の流れ」を設計できます。
5. 「Q&A形式」への転換
「感想」を待つだけでなく、こちらから質問を投げかけて、それに答えてもらう形式に変えるのも一つの編集テクニックです。
構成例:
Q:一番の悩みは? → A:〇〇でした。
Q:何が決め手で? → A:〇〇のサービスです。
Q:変化は? → A:〇〇になりました! これなら、読者は自分と近い悩みを抱える人の事例として、より深く共感できます。
まとめ:感想を「物語」として編集する
お客様の声は、ただの「記録」ではなく、見込み客がその商品を利用した後の「明るい未来の物語」です。
Wordでレイアウトする際は、ぜひ「この声を読んだ人が、どんな気持ちになるか?」を想像しながら、余白と見出しを使って丁寧に編集してみてください。あなたの熱意ある編集こそが、お客様の声を最強のセールスマンに変える鍵となります。
次回は、BtoB企業こそニュースレターを発行すべき理由について。関係性を維持して「解約を防ぐ」ための編集戦略をお話しします。
第11回:デザインが綺麗でも読まれない?販促物で最も重要な「編集・ライティング」の本質
概要: 見栄え重視の罠。ターゲットに「自分に関係がある」と思わせるコピーと構成の重要性。
第12回:読者の心を掴むキャッチコピーの作り方:元新聞記者が明かす「見出し」の技術
概要: 3秒でゴミ箱行きを防ぐ。ニュースバリューのある、一瞬で惹きつける言葉選び。
第13回:ネタ切れにサヨナラ!毎月発行するニュースレター・社内報の企画を量産するフレームワーク
概要: 「人・モノ・仕組み・未来」など、社内や店舗の足元にある情報原石を掘り起こす取材のコツ。
第14回:A4・1枚で行動させる!「PREP法」を応用したビジネス販促物の文章構成術
概要: 結論、理由、具体例、結論。読み手を迷わせずに購入や問い合わせへ導くロジカルライティング。
第15回:読まれる社内報には「ストーリー」がある。社員のエンゲージメントを高めるインタビュー術
概要: 単なる業務報告ではなく、苦労話や想いを引き出し、共感を呼ぶドキュメンタリー風の書き方。
第16回:Wordの機能をフル活用!「読みやすさ」を極めるフォント選びと文字組みの教科書
概要: 明朝とゴシックの使い分け、行間・文字間の調整など、Word特有の「もっさり感」を消す設定。
第17回:写真1枚で説得力が変わる!スマホ撮影の写真をWordで魅力的に見せるトリミングと配置
概要: 構図の基本と、Word内での画像補正・テキスト折り返し機能を使ったプロっぽいレイアウト。
第18回:お客様の声(レビュー)を最強の営業ツールに変える、編集的レイアウトのコツ
概要: 単に載せるだけではもったいない。顧客のリアルな声をWord上で目立たせ、信頼度を爆上げる見せ方。
第19回:BtoB企業こそニュースレターを発行すべき理由:関係性を維持して「解約を防ぐ」編集力
概要: 売り込みゼロで既存顧客をファンにする、お役立ち情報メディア(オウンドメディア)化の戦略。
第20回:独りよがりの広報からの脱却。ターゲットの「不」を解消するコンテンツ設計図の作り方
概要: ペルソナ設定と、読者が抱える悩み・不安に寄り添う記事テーマの絞り込み方。