文系DXスタジオ AMUのDXスタートアッププランは「業者に丸投げして、結局誰も使わなくなるシステム」を作るものではありません。 優秀なAI(Gemini)や使い慣れたWord、スマホで動くLINEを使い、 「自社で情報発信をコントロールする力」を身につけていただく伴走型インハウス支援モデルです。
「社内報に載せるインタビュー記事、業務内容を聞くだけになっていないだろうか?」 「社員の『生の声』を載せたいが、ありきたりな感想しか出てこない」
多くの企業で発行されている社内報。しかし、その多くが「今月の成果報告」や「事務的な自己紹介」に留まり、読み物としての魅力を失っています。社員が本当に読みたくなる社内報には、必ず「ストーリー(物語)」が存在します。
今回は、単なる報告を「共感を呼ぶドキュメンタリー」に変える、インタビューの極意を解説します。
1. 業務ではなく「葛藤」を聞き出す
読者が共感するのは、完璧な成功談ではなく、「何かに悩み、どう乗り越えたか」というプロセス(葛藤)です。 インタビューを行う際は、業務の成功内容を聞く前に、以下の質問を投げかけてみてください。
「一番壁にぶつかった瞬間はいつでしたか?」
「それを乗り越えるために、何が一番の支えになりましたか?」
「あの時、正直どう思っていましたか?」
これらを聞くことで、その社員の「仕事に対する姿勢」や「人間的な魅力」が浮き彫りになり、記事に深みが生まれます。
2. 「ドキュメンタリー風」に構成する技術
インタビュー記事をドキュメンタリー風にするには、事実を時系列で並べるだけでなく、「心の動き」を軸に構成するのがコツです。
導入(フック): 困難な場面の描写から始める(例:「あの日、システムが止まった時、頭が真っ白になりました」)。
展開(葛藤): なぜ辛かったのか、周囲はどう動いたのか。
転換(気づき): 乗り越えたきっかけや、その時に得た教訓。
結び(未来): その経験を経て、今は何を大切にしているのか。
読者はこの「変化の過程」を追体験することで、その社員に対して親近感を抱き、社内でのエンゲージメントが高まっていきます。
3. 「生の言葉」をそのまま活かす
インタビューで最も避けるべきは、ライター側が綺麗にまとめすぎて「広報担当者が書いた作文」にしてしまうことです。 多少の口癖や、語尾の熱量、少し照れたような表現など、その人らしさの滲む「生の言葉」を意識的に残してください。
たとえ文法的に多少崩れていても、本人の実感のこもった一言は、読者の胸を打ちます。「あ、この人は本当にそう思っているんだ」という実感が、社内での信頼関係を醸成するのです。
4. インタビュアーとしての姿勢
良い記事が書けるかどうかは、ライティング能力よりも「聞き出す力」で決まります。
肯定する: どんな小さなことでも「それは大変でしたね」「素晴らしいですね」と受け止める。
深掘りする: 「つまり、それはこういうことですか?」と要約しながら、相手の想いをクリアにする。
観察する: 語っている時の相手の表情や仕草をメモし、記事の中に「(少し照れながら)」といった描写を加える。
まとめ:社内報は「社員の誇り」を育てる場所
社員がインタビューを受けることは、会社から「あなたの仕事を見ていますよ」という強いメッセージになります。そして、その記事を読んだ周囲の社員は、仲間の知られざる奮闘を知り、「自分も頑張ろう」というポジティブな刺激を受けます。
社内報は、情報を共有するだけのツールではありません。お互いの人間性を尊重し、誇りを高め合うための「ドキュメンタリー」なのです。
次回は、Wordの機能を駆使して、読みやすさとプロっぽさを両立させる「フォントと文字組みの教科書」についてお話しします。
第11回:デザインが綺麗でも読まれない?販促物で最も重要な「編集・ライティング」の本質
概要: 見栄え重視の罠。ターゲットに「自分に関係がある」と思わせるコピーと構成の重要性。
第12回:読者の心を掴むキャッチコピーの作り方:元新聞記者が明かす「見出し」の技術
概要: 3秒でゴミ箱行きを防ぐ。ニュースバリューのある、一瞬で惹きつける言葉選び。
第13回:ネタ切れにサヨナラ!毎月発行するニュースレター・社内報の企画を量産するフレームワーク
概要: 「人・モノ・仕組み・未来」など、社内や店舗の足元にある情報原石を掘り起こす取材のコツ。
第14回:A4・1枚で行動させる!「PREP法」を応用したビジネス販促物の文章構成術
概要: 結論、理由、具体例、結論。読み手を迷わせずに購入や問い合わせへ導くロジカルライティング。
第15回:読まれる社内報には「ストーリー」がある。社員のエンゲージメントを高めるインタビュー術
概要: 単なる業務報告ではなく、苦労話や想いを引き出し、共感を呼ぶドキュメンタリー風の書き方。
第16回:Wordの機能をフル活用!「読みやすさ」を極めるフォント選びと文字組みの教科書
概要: 明朝とゴシックの使い分け、行間・文字間の調整など、Word特有の「もっさり感」を消す設定。
第17回:写真1枚で説得力が変わる!スマホ撮影の写真をWordで魅力的に見せるトリミングと配置
概要: 構図の基本と、Word内での画像補正・テキスト折り返し機能を使ったプロっぽいレイアウト。
第18回:お客様の声(レビュー)を最強の営業ツールに変える、編集的レイアウトのコツ
概要: 単に載せるだけではもったいない。顧客のリアルな声をWord上で目立たせ、信頼度を爆上げる見せ方。
第19回:BtoB企業こそニュースレターを発行すべき理由:関係性を維持して「解約を防ぐ」編集力
概要: 売り込みゼロで既存顧客をファンにする、お役立ち情報メディア(オウンドメディア)化の戦略。
第20回:独りよがりの広報からの脱却。ターゲットの「不」を解消するコンテンツ設計図の作り方
概要: ペルソナ設定と、読者が抱える悩み・不安に寄り添う記事テーマの絞り込み方。