文系DXスタジオ AMUのDXスタートアッププランは「業者に丸投げして、結局誰も使わなくなるシステム」を作るものではありません。 優秀なAI(Gemini)や使い慣れたWord、スマホで動くLINEを使い、 「自社で情報発信をコントロールする力」を身につけていただく伴走型インハウス支援モデルです。
「一生懸命書いたのに、最後まで読んでもらえない」 「告知はしたけれど、問い合わせが一件も来ない」
販促物の制作でそんな悩みを持つ方は、文章の「順序」を見直すだけで解決するかもしれません。どれほど熱いメッセージも、構成がバラバラだと読み手は混乱し、最終的に「結局何をしてほしいの?」という疑問を残して離脱してしまいます。
今回は、ビジネス文書の基本であり、販促物でも極めて有効な「PREP(プレップ)法」を用いた、迷わせない文章構成術を解説します。
1. 「PREP法」とは何か?
PREP法とは、以下の4つの頭文字を取った、説得力を高めるためのフレームワークです。
P(Point):結論(何を伝えたいのか?)
R(Reason):理由(なぜそう言えるのか?)
E(Example):具体例(それを証明する根拠は?)
P(Point):結論(再提示)(だから、どうしてほしいのか?)
この順序で書くことで、読み手は迷うことなく情報の要点を把握し、納得感を持って行動へと移れます。
2. チラシ・ニュースレターでの実践例
例えば、新しいサービスを案内するチラシを作る場合、以下のように構成を組み立てます。
P:結論(見出し) 「この春、当店の会員様限定で『時短クリーニング体験』を無料提供します」
R:理由(なぜやるのか) 「忙しい毎日でも、プロのケアで衣類を長持ちさせ、心にゆとりを持っていただきたいからです」
E:具体例(どんな体験か) 「預けるだけで、シミ抜きから抗菌仕上げまで完了。これまで3時間かかっていたお手入れが、たったの5分で終了します」
P:結論(アクションの指示) 「ご希望の方は、このチラシのQRコードから今すぐご予約ください。限定先着20名様です」
このように書くことで、読み手は「何が」「なぜ」「どうなるのか」「どうすればいいか」を瞬時に理解できます。
3. 「読み手は忙しい」という前提で書く
ビジネス販促物の鉄則は「読み手は、あなたの文章を最初から最後までじっくり読んではくれない」という前提を持つことです。
PREP法を使うと、最初と最後(Point)を見るだけで内容の8割が伝わります。忙しい顧客は、まず結論を見て、気になれば理由と具体例を読みます。この「どの部分を読んでも迷子にならない構造」こそが、顧客を迷わせず、確実に行動へ導く鍵なのです。
4. 構成を整えるための編集テクニック
文章を書き終えたら、以下のチェックを行ってみてください。
結論は最初にあるか?(一言で要件が伝わるか)
理由に納得感はあるか?(顧客の利益に直結しているか)
具体例はイメージしやすいか?(専門用語を避け、日常の言葉を使っているか)
最後に行動(CTA)が明記されているか?(予約、購入、問い合わせなど)
もし、この構成に当てはまらない部分があれば、そこは読者が離脱するポイントです。思い切って削るか、順序を入れ替えてみてください。
まとめ:論理が「感情」を支える
「販促物に論理なんて必要?」と思われるかもしれません。しかし、読み手が行動を起こすには「感情(欲しい!)」だけでなく、「論理(納得できる!)」という裏付けが必要です。
PREP法で情報を整理することは、読み手の迷いを消し、安心感を与え、「今、申し込むのが正解だ」と背中を押すことに他なりません。
次回は、単なる業務報告ではない、読者の共感を呼ぶ「社内報・インタビュー術」について深掘りしていきます。
第11回:デザインが綺麗でも読まれない?販促物で最も重要な「編集・ライティング」の本質
概要: 見栄え重視の罠。ターゲットに「自分に関係がある」と思わせるコピーと構成の重要性。
第12回:読者の心を掴むキャッチコピーの作り方:元新聞記者が明かす「見出し」の技術
概要: 3秒でゴミ箱行きを防ぐ。ニュースバリューのある、一瞬で惹きつける言葉選び。
第13回:ネタ切れにサヨナラ!毎月発行するニュースレター・社内報の企画を量産するフレームワーク
概要: 「人・モノ・仕組み・未来」など、社内や店舗の足元にある情報原石を掘り起こす取材のコツ。
第14回:A4・1枚で行動させる!「PREP法」を応用したビジネス販促物の文章構成術
概要: 結論、理由、具体例、結論。読み手を迷わせずに購入や問い合わせへ導くロジカルライティング。
第15回:読まれる社内報には「ストーリー」がある。社員のエンゲージメントを高めるインタビュー術
概要: 単なる業務報告ではなく、苦労話や想いを引き出し、共感を呼ぶドキュメンタリー風の書き方。
第16回:Wordの機能をフル活用!「読みやすさ」を極めるフォント選びと文字組みの教科書
概要: 明朝とゴシックの使い分け、行間・文字間の調整など、Word特有の「もっさり感」を消す設定。
第17回:写真1枚で説得力が変わる!スマホ撮影の写真をWordで魅力的に見せるトリミングと配置
概要: 構図の基本と、Word内での画像補正・テキスト折り返し機能を使ったプロっぽいレイアウト。
第18回:お客様の声(レビュー)を最強の営業ツールに変える、編集的レイアウトのコツ
概要: 単に載せるだけではもったいない。顧客のリアルな声をWord上で目立たせ、信頼度を爆上げる見せ方。
第19回:BtoB企業こそニュースレターを発行すべき理由:関係性を維持して「解約を防ぐ」編集力
概要: 売り込みゼロで既存顧客をファンにする、お役立ち情報メディア(オウンドメディア)化の戦略。
第20回:独りよがりの広報からの脱却。ターゲットの「不」を解消するコンテンツ設計図の作り方
概要: ペルソナ設定と、読者が抱える悩み・不安に寄り添う記事テーマの絞り込み方。