文系DXスタジオ AMUのDXスタートアッププランは「業者に丸投げして、結局誰も使わなくなるシステム」を作るものではありません。 優秀なAI(Gemini)や使い慣れたWord、スマホで動くLINEを使い、 「自社で情報発信をコントロールする力」を身につけていただく伴走型インハウス支援モデルです。
「今月から社内報(または販促ブログ)の担当になったけれど、先輩や同僚に何をどう聞けばいいのかわからない……」 「インタビューをしても『特に話すことはありません』と言われてしまい、記事のネタが続かない……」
新任の担当者が最初にぶつかる最大の壁、それが「インタビュー(取材)」です。自社の商品やサービスのこだわり、社内の隠れたドラマを記事にしようとしても、相手から面白い話を引き出せなければ、薄っぺらな文章になってしまいます。
しかし、安心してください。魅力的なエピソードを引き出すために、特別な才能は必要ありません。元新聞記者として数多くの取材現場を踏んできた経験から言えるのは、インタビューとは「質問の技術」であると同時に、相手の価値を認める「ファシリテーション(場作り)」であるということです。
未経験からでも今日から実践できる、相手の本音と潜在価値を引き出す基本ステップを解説します。これさえマスターすれば、もう記事のネタ切れに困ることはなくなります。
ステップ1:準備段階で「出来事」を起点にする
インタビューの失敗で最も多いのが、「最近どうですか?」「仕事のこだわりを教えてください」といった、漠然とした質問を投げてしまうことです。質問が大きすぎると、相手は何を話せばいいのか迷い、「普通ですよ」「特にありません」とシャッターを閉めてしまいます。
取材に行く前に、必ず具体的な「出来事」を起点として用意しておきましょう。
「先週、○○様から届いた感謝のメールについて」
「先月リリースした新商品の開発中のトラブルについて」
このように、焦点を「あの時の、あの出来事」に絞り込むだけで、相手は当時の記憶を思い出しやすくなり、具体的な言葉が返ってくるようになります。
ステップ2:「なぜ」ではなく「どのように」で本音を開く
インタビューが始まってから、相手の行動や想いを深掘りしたいとき、「なぜそれをしたのですか?」とストレートに聞きがちです。しかし、「なぜ(Why)」という問いかけは、相手に「正解の理由」を考えさせてしまい、教科書的な、どこか冷たい回答になりやすいというデメリットがあります。
本音を引き出したいときは、「どのように(How)」、あるいは感情や五感にフォーカスした問いかけが効果的です。
「そのトラブルが起きた瞬間、現場はどんな空気だったんですか?」
「お客様にその言葉を言われた時、正直どう思いました?」
「その作業をする時、一番神経を使うのは手の感覚ですか、それとも目ですか?」
「なぜ」を「あの時の状況(どのように)」に変換するだけで、相手は当時の情景を頭に浮かべ、リアルな熱量を持った言葉(一次情報)を話し始めてくれます。
ステップ3:沈黙を恐れず「ファシリテーター」に徹する
インタビュー中、相手が言葉に詰まって黙り込んでしまう瞬間があります。未経験の担当者はこの「沈黙」に耐えられず、つい「こういうことですか?」と自分の意見で先回りして埋めてしまいがちです。
しかし、相手が黙っている時間は、自分の頭の中にある「言葉になっていない想い(暗黙知)」を一命懸けで言語化しようと探している、最も大切な時間です。
ここでは、相手を急かさず、温かい視線で待つ「ファシリテーション」の姿勢が求められます。 「ゆっくりで大丈夫ですよ」 「今、当時のことを思い出していただいているんですね」 と寄り添う。じっくり時間をかけて紡ぎ出された言葉にこそ、その人の本質や、読者の心を動かす「潜在価値」が眠っています。
ステップ4:生成AIという「相棒」を編集デスクに迎える
インタビューが終わったら、いよいよ記事の執筆ですが、ここで時間をかけてはいけません。スマートフォンやICレコーダーで録音した音声データを、まずは自動文字起こしツールにかけます。
そして、そのテキストデータをそのまま生成AI(ChatGPTなど)に放り込むのです。 指示の出し方(プロンプト)のコツはこうです。
「この社内インタビューの文字起こしデータから、現場の苦労と情熱が伝わる社内報の記事(1,000文字程度)のドラフトを、Wordで編集しやすいように『論理的な3部構成』で3パターン作成してください」
AIは、あなたが引き出した「相手の生の言葉」をベースに、わずか30秒で素晴らしいドラフト(下書き)を編み上げてくれます。デザインはGoogleサイトなどの既成テンプレートに任せて、あなた(編集長)は上がってきたテキストのニュアンスを微調整するだけで完了です。
編集力とは、他者の魅力を引き出す力
インタビューとは、相手に「あなたは素晴らしい仕事をしている」「あなたの経験には価値がある」というメッセージを伝える行為そのものです。あなたが問いかけ、相手が語り、それをAIの力を借りてスピード感を持って記事にする。この循環が生まれると、社内や顧客との間に深い絆が構築されていきます。
記事のネタ切れに悩むのは、あなたの執筆力がないからではありません。社内に眠っている価値を掘り起こす「インタビューの仕組み」がまだないだけです。
当オフィス(MASAプランニングラボ)では、WordやAI、GASを使ったインハウス(内製化)のシステム構築だけでなく、こうした「一生モノのインタビュー術・ファシリテーション術」のトレーニングも伴走支援しています。自社メディアを動かす「最強のインハウス編集部」を、私たちと一緒に立ち上げてみませんか?